easy な独り言
日々、とけてながれゆく (毒と妄想にご注意!)
昨日、映画「マリー・アントワネット」を観てきました。
ネタバレは一切していませんが、映画関連の話しかしていないので「つづき」に置いておきます。
++++++
金曜のレイトショー。
人で溢れかえっているだろうと踏んでいたのですが、そうでもなかった。
映画は、
大変よかったです。
私が素直に褒めるなんて、珍しいですぜ、お姉さん。
よかったよ。よかった、よかった。
さすがソフィア・コッポラ監督。
(時代背景を多少無視した感があるのは、まぁ、ゴニョゴニョ・・・)
私はソフィア・コッポラ作品が好きなのでこの映画が観にいったのですが、大体の人が「マリー・アントワネット」に惹かれて行くと思うので、その辺りが映画の評価にどう響いてくるか非常に心配でした。
何故かと言うと、前に「鉄コン」を観にいった時、私は「松本大洋ファン」、一部の方は「主役の声優をやった某ジャニのファン」で、映画が終わった直後に「話はわかんなかったけど、○○君はやっぱヨカッター」と叫ばれたのが軽くトラウマになっているからです。そうえいば「ハウル」でもそんな目に遭った覚えがある。
「鉄コン」の後に「硫黄島」も観ようと思っていたのですが、その衝撃のせいで、観る気が失せました。
それくらいショックだった。
「むかつく」とか「殴りたい」とか思うショックじゃなく(映画なんて誰にでも観る権利はあるし、どう受け取ろうがそれは各人の自由だと思うので)、「あ、作品のよさは理解してもらえなかったのね…」みたいな内面にくるショックでした。
今回の「マリー~」も、まぁ、女子が喜びそうな要素モリモリの映画(あのCMも悪い)。
ヨーロッパでは、マリー・アントワネット自体が結構理解されているようですが、日本ではまだ「空想の人物」くらいのリアリティのなさ。
その「空想のマリー・アントワネット」を期待しながら観にいった人たちが、ソフィア・コッポラ監督の「リアルなマリー・アントワネット」を観て、結果「何この映画、つまんない」とか言われるんじゃないかと、監督のファンとしてはドッキドキだったのです。
ソフィア・コッポラ監督の作風は多少独特なところがあるので、一般受けじゃないと思っている私。
どんな映画でも、作品の意図するものや監督の理解をしないまま観に行かれて、「何アレ」と言われてしまうのがファンとしては一番ツライ。
作風を理解しろとは言わない。前述したように、感じ方は人それぞれなので。
衣装や小物に注目するものいいのですが(それも素晴らしいので)、作品全体を少しでも見てもらえると、ファンとしては嬉しい限りなのでした。
と、エラソーなこと言っていますが、映画を観た後、非常に甘いものが食べたくなって、ファミレスでパフェ喰って帰ってきました。(何故かは、観た人なら分かるはずだ)
私が映画から受け取るものなんて、その程度のもんさ!